『君によむ物語』を観てきました。 「マディソン郡の橋を越える純愛物語」という宣伝文句だったけど、 うーーん、正直ほとんど涙は出ませんでした。 もちろん、ウルッと来るところはあったのだけど。 ちょっと前半が退屈というか・・・・。 もう全国的にロードショー終わってるみたいなので、ストーリーを 明かしちゃうと、とある老人病院で老紳士が同じ病院の入院患者の女性に 物語を読んであげる。その物語は若い男女の情熱的なラブストーリー。 で、この若い男女のラブストーリーが映画の大半を占めるのだけど、 これがあんまりおもしろくない。(私的になんですが;) で、実はこの物語は読んでいる老紳士と聞いている老婦人との半生記。 このふたりは夫婦なのね。 でも、女性は痴呆症で過去の記憶がないばかりか、目の前にいる男性が 自分の夫だということがわからない。 子供や孫が訪れても、家族だとわからない。 物語をずっと聞いているうちに、一瞬正気に戻り、この物語が自分たちの 物語だとわかり、夫と愛を確かめ合う。 でもそれはつかの間で、またすぐに彼女のスイッチは切れ、夫を他人と思い 彼を拒絶する。そのときの夫の落胆の表情が哀しい。ここ泣けます。 そしてラストシーン。これは・・・やっぱりハッピーエンドなのかな。 すごい愛の奇蹟が起こっちゃうのだけど、「ありえない!」と思いつつ やっぱり泣けます。 この映画、夫婦で観るといいですね。それも、長年連れ添った熟年夫婦。 こんなに一途に愛し愛されたら、こんな終焉を迎えられたら、それまでどんな苦難が あったとしても、幸せな人生だった思えるんだろうな。 老夫婦役のジーナ・ローランズとジェームズ・ガーナーがすごくいいだけに、 もっと老夫婦の現在を多く描いて欲しかった・・・。 そのほうが映画に深みが出たと思うんだけどな。 ヤングなカップルのラブストーリーについていけなくなった私のヒガミでしょうか(笑)
by varex
| 2005-03-11 22:34
| 映画
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