カテゴリ:本( 13 )
『生きる美学』
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先日 某テレビに出演していた 田中宥久子(たなか ゆくこ)さん。
この方の提唱する「造顔マッサージ」なるものに釘付け。。。

「ほぉぉ!このシミもタルミもクスミも マッサージでなんとかなるっての??!!」

そりゃぁもう。食いつくネタですわ(爆)

その番組内で ゲストの芸能人たちが実際に指導を受けながらマッサージをするのですが
確かにビフォー&アフターには明らかに違いが!
何より この田中宥久子さんが美しい。60を超えているとは にわかに信じがたい美しさ。。

番組はさらっと見て終わってしまったので マッサージをしっかり覚えることはできず。

で。今回の帰省。都会の大型書店になら彼女のマッサージHow to本があるかも??
と何軒か本屋をはしごしたのですが。。。
残念ながら「造顔マッサージ」の本はどこも品切れ入荷待ち状態。
うーーん。あの番組を見て本屋に走った人は私だけではなかったようです;

ということで 田中さん最新刊エッセイを購入。

  田中宥久子 生きる美学
田中 宥久子 / / WAVE出版
ISBN : 4872902955
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「美しさ」とは何なのか とても考えさせられました。
彼女の生きる姿勢がとても美しい。
四季の花々は 毎年美しい姿を見せてくれる。
梅も桜も 褒めてもらうために咲くのではない。
花を咲かせることが 次世代への生の営みだから咲く。
ただただ 一生懸命ひたむきに生きている姿。
だからこそ美しいのだと思う。

自分の人生を 与えられた天命を一生懸命生きている田中さんは美しい。
だからこそ 彼女の言葉には説得力があり魅せられるのだと思う。

読み終えて反省しきり。でも前向きに 私もできることを 与えられたことを
一生懸命がんばろうと思うのでした。
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by varex | 2007-05-06 20:15 |
『オーケストラ楽器別人間学』
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Exakta vx + Flektogon 2.8/35

  『オーケストラ楽器別人間学』 茂木大輔著/新潮文庫

ふらふらとネットサーフィン中 どなたかのブログで紹介されていた本書。
タイトルからして興味を惹かれる。。
早速 図書館で蔵書を調べるも在庫なし。。。で 帰りに本屋へ寄ったらありました!
文庫本ですから迷わず購入(552円)。

読み始めてみると・・・。口語的文体の多用がちょっとひっかかる。なんというか。。イラッとする(笑)
なんだろうな。こういう文体が好きではないんだな。きっと。
でも 読み進めていくうちに 慣れたのか 作者のもつ文体[リズム]に乗せられたのか
気にならなくなっていったのが不思議。
これも音楽家の作者の計算?テクニック?

本書の内容は オーケストラにおける演奏者とその携わる楽器との関係性。
というと難しそうだが その奏者がその楽器を持つようになるのは生まれや育ちや性格からなどによる必然性なのだ。。などと 誇大な妄想によって書き上げられた人間学(?)。

ようするに オーボエ奏者は選ぶべくしてオーボエを選んでいた!というわけ。
この位置づけが「そんなことあるか!」な理由だったりするのだけど
「でも そうかも。」と思わせてしまうところが 筆者の観察力の鋭さなのかも。
私も学生時代のオケ仲間をひとりひとり思い出し 「当てはまる!」「これは違う!」などと
懐かしい顔を思い浮かべ 自分なりに考察してみた。
もしも身の回りに 楽器をやってる方がいれば この本を読んだあとそっと観察することをオススメします。
今まで気づかなかった真の性格が見えてくるかもしれません。

「有名人による架空オーケストラ」という章があるのだけど ここは爆笑です。
こんなオーケストラがあったら ホントに楽しいだろうな。観てみたい。
意外とすごい演奏しちゃったりするんだろうな。

本書が文庫化されるにあたっての加筆された「弦素、管素とその化合物」という章も大うけ。
この章が私は一番好きかも。
最後の 三谷幸喜氏の解説も笑えます。
オーケストラ楽器別人間学
茂木 大輔 / / 新潮社
ISBN : 4101391319
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写真はいつもの散歩コースで見かけた あるお宅のネコヤナギの樹。
今日 同じお宅の前を通ったら ホワホワの芽からもっと大きな毛虫みたいな葉っぱ?花?が出てました。
あのほわほわのは新芽なの?蕾なの?
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by varex | 2007-03-05 23:49 |
『対岸の彼女』
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Exakta vx + Flektogon 2.8/35

対岸の彼女 角田光代 著/ 文藝春秋 刊

30代半ばの専業主婦「小夜子」は 一人娘との公園デビューがうまくいかず
思い悩み 娘を保育園へ預け 働きに出ることに決める。
小夜子の働き先の女社長「葵」。小夜子と同い年で独身のキャリアウーマン。
立場も性格も 正反対に見えるこのふたりが 主人公の小説。
物語は 働き始めた小夜子の現在と 葵の高校時代の過去とが 交互に語られ
全く異なるふたりの人生がシンクロして進んでいく。

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専業主婦とバリバリのキャリアウーマン。
子を持つ女と 子を持たない女。
他人との関わりが不得手な女と 得意な女。

お互いを 「違う世界の女性」と思いつつ 惹かれあう。
それは ふたりの心の根底にあるものは 同じ「痛み」だったから。

「女の友情」についてはよく語られる。
「男の友情」は とても固くかけがえの無いように言われる一方で
女の・・・は もろく 打算的だ  と。

女として そんな風に思えるところも 確かにあると思う。
特に 大人になってからは 立場の近い人(職場とか 子供の学校関係とか)としか
知り合うきっかけもないことが多いし。
共通の話題で 「わかる わかる!」とうなずきあって 慰めあって 笑いあって
そんな関係も いいと思う。
でも 本当に求めているのは もっと深いところにある。
相手の境遇とか 姿かたちとか 家族とか 好きな歌とか そんなことはどうでもよくて
ただ一点 何があってもゆるぎなく信じられる相手。
そうゆう相手に巡り合えるのは 奇跡なのかもしれない。
でも 大人になった今こそ 必要なのだと思う。

この小説の中で語られる 葵の高校時代。
10代の女の子の危うい心情を 瑞々しく 刹那で 時に残酷に描いていて秀逸。
立場的には 小夜子に近い自分も 小夜子の心の動きに重なる部分と
葵の高校時代に遠い自分を重ねてみたりと リアルに感じながら読めました。

川の対岸にいる人とでも きっと手を繋ぐことはできる。
そう 思わせてくれる本です。
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by varex | 2005-11-13 22:43 |
『夏の庭 The Friends』

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『夏の庭 The Friends』 湯本 香樹実 著 / 新潮社

どこにでもいそうな仲の良い、普通の小学6年の男子3人組み。
彼らが「死んでる人を見てみたい」という思いから、近所に一人暮らしの老人を
見張ることに・・・。
ところが、この老人の生活を見張っているうちに、いつしか少年たちと老人の間に
交流が生まれ、やがて不思議な信頼関係が気づかれていく。
老人との係わりの中で、いろいろなことを学び、成長していく少年達。
しかし、やがて老人との別れの日が訪れる。


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話の流れもよく、ストーリーは明快。文章も美しくとても読みやすい本です。
過渡期の少年が主人公の小説は、どうもツボです。
前半は軽快なテンポで、ユーモアもありサクサク読み進み、後半は涙。

この本、久しぶりに電車で遠出するときに、車内読書用に購入。
前半は行きの電車で読んで、帰りは酔っ払ってたので読めず(笑)
帰ってから後日読んだのだけど、電車内で読まなくて良かったです。
涙ダラダラでした・・・。

少年時代、学ぶべきことはたくさんあるんだな。
でもそれは、学校では教えてくれないことばかり。
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by varex | 2005-09-20 22:44 |
『朗読者』
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『朗読者』 ベルンハルト・シュリンク著/新潮文庫

装丁写真とタイトルに惹かれて購入の本。恋愛小説かと思いきや
なかなかヘビーなテーマが潜んでまして。読後は「うーーん。」と考え込んでしまった。
3部構成で書かれたこの小説は、登場人物も少なくわかりやすくて難解(笑)。

15歳の少年ミヒャエルが、ある日21歳年上のハンナという女性と出会う。
そして二人は恋に落ちる。第一部ではこの二人の濃密な蜜月な時間が描かれる。
15歳の少年と36歳の女との恋愛って成り立つの?とは思いつつ
実はこの21歳の年齢差は、のちのストーリー展開に重要な意味を持つのだけど
同じ年頃の息子を持つ身としては、18歳と39歳くらいの設定にしていただきたいと(笑)
ま、少年が年上の女性に憧れ恋するというのは、古くから小説のテーマとしては
用いられてきてはいますけどね。
で、この二人の蜜月は、ハンナが突然姿を消してしまうことで断ち切られる。

第2部で二人は思わぬ場所で再会する。
法学部の学生となったミヒャエルは、ゼミの履修である裁判を傍聴する。
その裁判の被告席に、ハンナが座っていたのだ。
それは戦犯を裁く裁判。ハンナはかつて大戦中ナチの親衛隊に入隊し、収容所の監視として働いていたのだった。
この裁判を通して、ミヒャエルはハンナが隠していた秘密に気がつく。
ハンナはこの秘密を自分の「恥」と感じていて、裁判中も隠しとおす。そのために、受けなくてもいいような重刑を自ら進んで受けることになってしまう。

第3部は、裁判が結審してから数年後、ハンナが服役囚となってからの二人。
ミヒャエルの心はもがき苦しみながらも、再び塀を隔てたハンナと心を通わせあう。
不器用な手段ながら。


少年時代、年上の女性との性愛に溺れ、それが愛だと信じて(錯覚?)いた幼い想いが
長い年月を経て、顔も合わせない、言葉も交わさない、ただひとつの行為【朗読】を通して結実した恋愛ストーリー・・・・として読むこともできる小説ではあるけれど。
第2部での裁判を通して描かれる戦争。
戦後の自国民が自国民を(ドイツ人がドイツ人を)裁く戦犯裁判。
時代に流され巻き込まれ、戦犯となって裁かれるハンナ。
それを傍聴する戦後生まれのミヒャエル。
日本の靖国問題にも通じるものがある気がする。
戦争は誰が見ても悪いこと。でも、その戦争中は誰が悪かったの?
戦争が終わって誰がそれを裁けるの?
重いよ・・・・。

読み終わって、「感動」というよりは「重い」 が正直なところ。
「朗読者」というタイトルの美しさが、いっそう哀しい。
巻末の訳者あとがきに、再読が薦められていたけど、一度読んだだけでは重さだけが残る。
もう一度、何度か読むと感動できるのかな。
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by varex | 2005-08-23 20:33 |
『見る美 聞く美 思う美』
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Exakta vx + Flektogon 2.8/35

本日もまた蒸し暑く;
カメラと一緒に防湿庫に入りたい気分です(笑)

先日、本屋で目が合ってしまい(笑)即購入したエッセイ本
「見る美 聞く美 思う美」 節子・クロフスカ・ド・ローラ著 / 祥伝社

シャンと背筋の伸びた和装の令夫人。
ポーランド貴族の血をひく孤高な画家バルテュスのもとへ嫁いだ日本人女性、節子さん。
彼女の生活の中での美意識。こだわり。バルテュスへの想い。
とても真似できる暮らしではないけれど、その心構えはぜひ見習いたい。
背筋を伸ばし、シャンとしてる女性ってやっぱり美しい。
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by varex | 2005-07-30 22:37 |
丙午の女
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先日、夫の祖母が亡くなった。数えで100歳。丙午の生まれ。
丙午の女は、「亭主を喰う」とか「火事を招く」とか、因業の強い女・・・と言われてきた。
そのためなのか、丙午の年は、ぐっと出生率が下がる。
明治生まれのこのおばあちゃん、その時代にはいろいろ言われたことでしょう。
まだ乳飲み子だった子も含め、5人の子供を残して先妻が亡くなったあと
おじいちゃんのもとへ嫁いだおばあちゃん。このおばあちゃんも5人の子宝に恵まれ
10人の子供を育て上げた。
とても気丈で働き者。そしてお茶目で慈悲深い女性。
戦時中、子供達も満足に食べられない時代、困っている人を見ると、家族の分の
食事を分け与えていたという。
自分の子供だけでなく、他所の子供も同じように可愛がった。

そんなおばあちゃんの口癖は
「私はただの午じゃなくて御神馬なんだよ。」
なんの因果か忌み嫌われる丙午を、逆に選ばれた馬だと言って、誇りにしていた。

先日本屋で見つけた『午歳生まれは、強運すぎる人』 友常貴仁著・三五館
読んで「なるほど~~!」がたくさん。思い当たるふしがありあり。

私は100年も生きることはできないだろけど、このおばあちゃんを見習って
強くて情が厚くて、心優しい女性に近づけるよう、がんばってみよう。
私も、おばあちゃんより5周り遅れの丙午の女なのだから。
あ、歳がバレた(笑)
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by varex | 2005-07-21 20:50 |
『僕の行く道』
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「僕の行く道」 新道冬樹著・双葉社

どういう展開になるか予想ができたのに、予想通りのストーリーにもかかわらず
ドツボに入り号泣。
図書館で借りた本なので、涙や鼻水を垂らさないように(笑)タオルで顔を覆いながら読みました。
小学3年生の大志少年が、幼い頃に別れた母に会うため、遠く離れた小豆島へ
一人旅に出ます。その道中に出会う人々との交流。父や母の想い。
とにかく心優しい善い人がいっぱい登場して、愛と優しさに満ちたストーリー。
そういうものに飢えてる方はぜひご一読を(笑)

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最近ちっとも写真を撮っていなかったので、ブログにアップする写真もなく
古い写真を引っ張り出して載せてます;
今日は久々にカメラを持って近くの公園のひまわりを撮ってきました。
それと、最近また新たにカメラを入手。
といっても、オモチャカメラです。トイカメラとも呼べないような、ホントのおもちゃ(笑)
ノーファインダーでバシバシ撮ったので、どんなのが写ってるのか・・・。
ちょっと楽しみ。近々紹介します♪
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by varex | 2005-07-15 21:52 |
『アーモンド入りチョコレートのワルツ』
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Exakta vx + Flektogon 2.8/35

普段ほとんど電車に乗らない生活をしているもので、たまに電車で出かけるときは
かっこうの読書タイムとなる。
昨日のお出かけ電車の行き帰り用に、この本を購入。

「アーモンド入りチョコレートのワルツ」 著・森 絵都 / 角川文庫

表題作を含め3編の短編集。ジャンルとしては「児童書」になるらしい。
3編とも、ピアノ曲のタイトルがつけられ、その曲に絡めた物語が展開する。

「子供は眠る」  ロベルト・シューマン 【子供の情景】より
「彼女のアリア」 J.S.バッハ【ゴルドベルグ変奏曲】より
「アーモンド入りチョコレートのワルツ」 エリック・サティ【童話音楽の献立表】より

いずれの3編も、大人への過渡期にある中学生が主人公。
もろかったり、頑なであったり、一途であったり、無鉄砲であったり・・・
そんな中学生の心の動きが瑞々しく描かれている。
そんな時代をとうに過ぎた私が読んだ感想は、まるで小さな宝石箱の中を覗いたような・・
そんな感じ。宝石箱の中身は、たぶん高価な宝石ではなくて、ビー球とかガラス片とか
そんなものなのだろうけど、光を受けてキラキラ輝いている。そんな感じ。
わかるかな?(笑)
どの作品もテンポよく読み進められ、まさに行間に音楽を感じられるよう。
そして爽やかな読後感。
重松 清の重いリアル感とはまた違って、こういう中学生の姿もありだな、と思う。
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by varex | 2005-07-05 22:32 |
『四日間の奇蹟』
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Exakta vx + Flektogon 2.8/35

ずいぶん前に買ってあった本なのだけど、読む機会を逸して、ずっと放置;
本棚でホコリをかぶってる間に、映画化されすでに上映中。
映画化されると、その映画を観なくても、予告とか風評でなんとなくストーリーが
知れてしまう。そうなると、ますます読む気が薄れる・・・・。
というわけで、慌てて一気読み。

映画の公式サイトで配役を見てみると、うん、まぁ納得のキャスティング。
たぶん、小説のイメージから遠い配役の人はいないようです。
小説とは少し違った(アレンジされた?)人物設定もあるようだけど。

ストーリーは確かに映画向き。
『黄泉がえり』とか『今会いにいきます』とかの路線・・・なのでしょう。
どちらも原作も映画も観てないので、よくわかりませんが雰囲気が(苦笑)
映像で見たら、たぶん、きっと、ボロ泣きでしょうね。
小説を読んでいても、クライマックスでは私も泣きましたから。
ただ、小説としてはあまり私の好きなタイプではなかったです。残念ながら。
あまりにも『奇蹟』すぎて、ちょっと入り込めなかった。
それはたぶん、私があまり素直な人間ではないからなんだろうな。
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by varex | 2005-06-25 23:06 |