バグダッド・カフェ
b0045044_19521695.jpg


私の大好きな映画 『バグダッド・カフェ』
荒涼とした砂漠を走る高速道路。その傍らに1軒のドライブイン(モーテル&カフェ)。
黒人女性が主のバグダッド・カフェ。
うだつのあがらない亭主、わがままな娘、モーテルに住み着く風変わりな客たち。
砂漠と同様、うらぶれたカフェ。女主人の心も乾いている。

そんなある日、一人の太った中年ドイツ人女性が客としてやってくる。
はじめは、この場所に似つかわしくないこの白人客をいぶかしがるカフェの人たち。
彼女も、実は深い悲しみを抱いてこのカフェへたどり着いたひとりだった。
彼女は多くを語らない。でも、少しずつ固く閉ざされたスーツケースの荷物を
ほどくように、徐々にカフェの生活に馴染んでいく。
やがて、カフェの人たちも、彼女の行動に少しずつ心をほぐしていく。
彼女は何も言わない。ただ相手の話を聞く。うなずく。相手を認める。
カフェをキレイに掃除していく。美味しいものを作る・・・・。
彼女の風貌そのもののようなおおらかな心で。
彼女を鬱陶しく思っていた女主人も、やがて心を通わせあい、砂漠のようにすさんでいた
心を解き放ち、二人は深い友情で結ばれていく・・・・。

登場人物たちの心の動きとともに、はじめは枯れた砂漠の黄色い色が濃かった映像が
ラストに向かうに連れ、澄んだ深い青へと変わっていきます。
優しさに満ちた深い青へと。
美男美女がひとりも登場しない映画なのだけど(笑)、ラストには、みんなとっても
チャーミングに見えてくる。
見終わって、優しい気持ちになれる。とても素敵な映画です。
[PR]
by varex | 2005-02-23 20:20 | 映画
<< エイジ SWEET SEASONS >>